腹ポッコリ対策の骨盤ストレッチ

最後は腹ポッコリ対策の骨盤ストレッチです。ポイントは腹直筋と腸腰筋を鍛えることです。腹直筋というのは、お腹の真ん中を縦に覆う筋肉であり、肋骨の下から恥骨までつながっています。腹を真っ直ぐに覆っているので「腹直筋」なのです。
普段、腹直筋は上半身を起こすときに使う筋肉で、これが弱いとお腹ポッコリになりやすいのです。
まず、タオルを首の後ろにかけて仰向きになってください。ここから両脚を持ち上げ、膝を直角に曲げます。タオルは両手で持って頭を支えながら膝に額を近づけます。1セット20回を目安にしてください。
お腹ポッコリには側面、つまり「横っ腹」のポッコリもあります。この場合は腹斜筋と腸腰筋を鍛えます。腹斜筋は、外腹斜筋と内腹斜筋から構成され、外腹斜筋は、肋骨の外から斜め下に向かう筋肉です。これらは内臓を正しい位置にセットするためのコルセットのような役割を果たします。バランスよく鍛えていくのがポイントです。
まず、仰向きになって、全体を「Xの文字」になるよう右腕と左腕を伸ばしましょう。次に左膝を上へ上げて、右ひじに近づけていきます。最も近づいた位置のままで10秒間キープしてください。反対の左ひじと右膝を同様に行います。これを左右交互に10回で1セットです。
次は下腹のポッコリ対策です。ここでは腹横筋、腸腰筋を鍛えます。腹横筋は内臓を包んで取り巻いている筋肉で、お腹の一番内側を横に走っています。内臓の位置を安定させる役目や、腰のくびれを作る役目もあります。姿勢は仰向きで、両手を腰の下に、両脚は直角に曲げてください。ここから片足ずつ、かかとから蹴るように交互に伸ばし、丁度、自転車をこぐようにグルグル回します。左右交互で20回1セットです。どれも簡単な体操なので、根気よく続けてもらいたいと思います。